不妊治療用語解説

アシストハッチング とは?効果や費用などを解説します。

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現在、体外受精の治療を行っていて、胚を子宮に戻す前にアシストハッチングを勧められたあなたへ。

アシストハッチングという聞き慣れない単語と解説に戸惑っていませんか?

本記事ではアシストハッチングとは何なのか、どういった効果があるのかや費用の目安はどのくらいかを解説します。

 

1. アシストハッチング

1-1. アシストハッチングとは

アシストハッチングとは、卵子の一番外側の殻を一部除去して、子宮に着床しやすい状態にする治療です。

もともと、卵子の一番外側には透明帯という殻があります。

この殻が精子が複数入らないように卵子を守ってくれているわけですが、受精卵が子宮に着床するときには、この殻を破って胚が子宮へと着床しなければなりません。

体外受精などで胚を凍結保存した場合や、そもそも女性が高齢である(38歳以上)場合に、卵子の透明帯が分厚くなったり硬くなる場合があります。

透明帯が分厚かったり、硬いと、胚がうまく殻を破れず、子宮に着床できなくなってしまいます。

そこで、人為的に透明帯を削り、着床しやすい状態にしてあげる治療がアシストハッチングです。

殻を削る方法には機械的方法、化学的方法、レーザー法の3種類が使用されていますが、胚への影響と安全性を考慮して、現在ではレーザー法が一般的となっています。

 

1-2. アシストハッチングの効果とアシストハッチングが勧められる例

アシストハッチングの効果は卵子の殻を削ることによって胚が子宮に着床しやすくなることです。

しかし、胚が子宮に着床しやすくなることがどのくらい妊娠率を向上させるかはまだ完全には結論が出ておらず、どのような人にアシストハッチングを勧めるかは医療者の間でも意見が分かれています。

一般的には、

① 透明帯が厚い場合(38歳以上など、年齢が高くなると透明帯が厚い卵子になることが多いようです。)

② 胚を凍結した場合(凍結すると透明帯が硬くなります。)

③ 体外受精を何度も(2-3回以上)しているが妊娠しない場合

と言われています。

1-3. アシストハッチングのデメリットと費用の目安

アシストハッチングのデメリットは2つあります。

一つ目は卵子の殻を除去する際に、レーザーや化学薬品による細胞への影響です。

二つ目は透明帯から胚が子宮へと着床するときに、胚が削った殻にひっかかり2つに分かれて、双子の発生率がわずかに増える可能性です。

いずれのデメリットも推測であり、どこまで影響があるのかは、今のところ不明です。

アシストハッチングの費用の目安は、1万円-3万円程度です。これは病院間で大きな差はないようです。

まとめ

今回はアシストハッチングについて解説しました。

未だにデメリットがはっきりとわかってはおらず、適応や効果については医療者の間でも意見が分かれる治療法です。

すべての患者で勧められるわけではありませんが、年齢が高かったり、受精卵を凍結した場合にはアシストハッチングを行うことで妊娠率の向上が僅かながら見られるとされています。

適応を選んで行うことが大切であると思われます。

 

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